スペイン食物考 (新聞コラム掲載)
スペインへの旅人は、時差ぼけだけでなく、食事の時間のずれにも悩まされる結果に成る。
昼食は、2時ごろ、夕食は8時ごろからで、日本で慣れた胃袋は非情にも適応してくれない。
また、オードブルからデザートまで一品ずつ出てくるのももどかしい。一つお勧めしたいのは、市場を見ることである。サイズ、形状が違う食べ物を見ること自体、楽しいし、ごぼうを探して渡り歩いた思い出も懐かしい。
オリーブ油をやたらに使うのを除けば、結構日本人の口に合うし、イカ、タコ、えびなど、水産物も豊富でうれしい限りだ。
ところで、バレンシアオレンジ と いう名称は、既に日本でも有名。 だが、スペイン産のタコが輸入先別第一位なのは、ご存知だったでしょうか?
近年、おふくろの味タイプの人には重宝な醤油が スペインのみならず、海外にも進出していて大いに助かる。
しょうゆも世界的調味料に昇格したようだ。
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